がん検診について

健康

この年になると周りでがんになったって話を少しずつ聞くようになります。

「え、あの人がガンになったって!」という事も、つい最近ありました。同年代の友人に

食道がんが見つかったとの事でした。腫瘍が5cmとかなり大きかったにもかかわらず、

転移がなかったという事で本当に安心しました。

「がん」って、それまではあまり気にもしていなかったのですが、明日はわが身、いつ自分がなるかわかりません。そこで、「がん」に関して少し調べてみました。

がんとはそもそもどんな病気?

健康な人でも身体の中ではがんになり得る細胞が1日に5000個以上生まれているといいます。免疫細胞がその都度それらを退治してくれていますが、免疫力が低下し免疫細胞が戦いに敗れると、がん細胞が体内に留まり増殖して塊(腫瘍)になってしまうそうです。

やはり、免疫が弱るとダメなんですね。運動しているのと免疫力が高いのは違うという事なんですよね。

ヒロ
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健康診断とがん検診の違いは?

ドクター
ドクター

健康診断は、自身の健康状態を検査し病気の兆候がないかを調べます。

これが会社で年に1回するやつですよね。毎年、中性脂肪が多いと注意されます。

ドクター
ドクター

がん検診は、がんがあるかないかを調べる検査で、がんを早期発見・早期治療する事で死亡リスクを減少させる事が目的です。

早期発見・早期治療が大切!60歳以上は要注意

60歳以上になるとがんになる確率が急激に上がるそうです。そのため、定年退職した後の年代の方は特に注意が必要です。がん検診の中でも、厚生労働省が推奨しているのは「肺がん」「胃がん」「大腸がん」と女性の「乳がん」「子宮頚がん」。いずれも、各自治体によって費用が補助されているので、小額で受診できます。

~がん検診が40代から必要な理由~

一般的に、がんができはじめるのは大体30代くらいからとの事です。(※若年で発症するものもあります)。ただし、早期発見できるがんの大きさは約1cmで、その大きさになるまで一般的に10~15年程度かかるといわれているそうです。そのため、40歳以上の方は健康に自信があってもがん検診を受けた方が良いとの事です。

友人の場合、5cmという事ですから、かなり前からできていたのでしょうが、自覚症状
が出るには時間がかかるという事なのでしょう。

ヒロ
ヒロ

そもそも、がん検診って何をするの?

タイプ別の検査方法について

①肺がんの検診方法

肺がんは、がんによる死亡者数「男性1位」「女性2位」。40歳以上の方は、1年に1回胸部X線

による肺がん検診を行う事が推奨されています。
※会社の健康診断の一部に含まれている事もあります

<検査方法>
・胸部X線検査
検査機器の前に立ち、X線写真を撮影。撮影したX線写真を見て、色の濃さや臓器の形などに異常がないか確認していきます。もしも、病変があった場合はCT写真を撮りさらに詳しく検査を行うそうです。

②胃がんの検診方法

胃がんは、がんによる死亡者数「男性2位」「女性4位」。50歳以上の方は、2年に1回胃部X線か胃内視鏡のどちらかの検査を受ける事が推奨されています。また、ピロリ菌に感染した事のある人や慢性胃炎の人は、胃がんになりやすいといわれているので、精度の高い胃内視鏡検査がオススメだそうです。
※会社の健康診断の一部に含まれている事もあります
※胃部X線検査に関しては40歳以上にも実施も可 年1回の実施も可

<検査方法>
・胃部X線検査
検査時間は4~5分程度。胃を膨らませる発泡剤と胃の中を見やすくするバリウムを飲みX線写真を撮ります。台の上で身体の向きを変えなければならず多少の腕力が必要となるため、若い方にはオススメだそうです。ただし、バリウムは身体から排出されないと便が詰まったり、腸に穴が開いてしまったりする事もあるので、検査後は下剤を服用する必要があります。

・胃内視鏡検査
胃内視鏡検査は、口の中にカメラのついた管を入れていきます。胃の中が鮮明に映し出されるので、がんなどの病変があった場合に高い精度で見つける事ができます。さらに、胃だけでなく十二指腸や食道の様子も合わせて診てもらえるそうです。つらいイメージのある胃内視鏡ですが、リラックスして上手く呼吸ができればそれほど苦痛は感じないとの事。負担をより軽減するために、病院によっては鎮静剤を使って意識を低下させる方法や鼻から挿入する経鼻内視鏡もあるそうです。

③大腸がんの検診方法

大腸がんは、がんによる死亡者数「男性3位」「女性1位」。40歳以上の方は、1年に1回便潜血検査による大腸がん検診が推奨されています。
※会社の健康診断の一部に含まれている事もあります

<検査方法>
・便潜血検査
ブラシで便の表面を2日分採取し、便に血液が混ざっていないかを調べます。大腸に大きながんやポリープができると出血し便に血液が混ざるため、このような簡単な検査で済むのだとか。検査で陽性になった場合は精密検査として大腸内視鏡検査を受ける事になりますが、大腸がんが見つかるのは陽性の人のうち3%程度だそうです。

④乳がんの検診方法

年間約1万4000人も亡くなっている乳がんですが、早期発見なら9割以上が治るといわれています。しかし、日本で乳がんの検査を受けている女性は、先進国の中でも低く40%程度なのだとか。早期発見のためにも、40代以上の女性は2年に1回検診を受けましょう。
※会社の健康診断の一部に含まれている事もあります

<検査方法>
・X線マンモグラフィ
乳がんの検診もX線で撮影しますが、乳房は脂肪が多いので圧迫して薄く伸ばしがんができる乳腺組織をより見やすくします。そのため、乳房を挟む際に痛みを伴う場合があります。月経前は乳房が張って痛みが増す場合があるので、月経後に検査を受けるのがオススメだそうです。

~近い将来、痛みのない乳がん検診が誕生する!?~
神戸大学で「マイクロ波マンモグラフィ」という世界初の検査機器が開発されています。
この検査機器は、乳房の表面を軽くなぞるだけで乳房の中の様子を立体的に映し出し、がん細胞の位置を特定。X線マンモグラフィでは見つけにくいがん細胞も見つけられるのだとか。近い将来、医療現場で実際に活用される予定だそうです。

⑤子宮頚がんの検診方法

子宮頚がんは、子宮の入り口に発生するがんです。子宮頚がんのピークは、30~40代ですが、日本では20代の患者も増えてきているのだとか。そのため、20歳を過ぎたら2年に1回検査を行いましょう。
※会社の健康診断の一部に含まれている事もあります

<検査方法>
・細胞診
婦人科で、細胞を採ってもらい検査を行います。

⑥すい臓がんの検診方法

上記で紹介した厚生労働省が推奨する5つのがん以外にも注意したいのが「すい臓がん」です。がんによる死亡者数は「男性4位」「女性3位」。自覚症状が現れにくく進行が早いため、発見された時には進行している事が多いのだとか。糖尿病・肥満・タバコを吸う人は、すい臓がんになりやすいといわれています。

<検査方法>
・腹部超音波検査
検診の方法は腹部の超音波検査。すい臓の他に腎臓・肝臓・胆のうなども確認するので、腎結石や脂肪肝なども見つけられるそうです。

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